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カロリーゼロ、糖類ゼロ、無糖、これって本当にゼロなの?
体重が気になるからカロリーや糖質は少ないほうがいいなぁ。
アルコールや炭酸飲料、スイーツまでもがカロリーや糖質の少ない商品が開発され、甘いものを食べても罪悪感が半減して安心するのは、ちょっと待った!
- 糖類ゼロ
- 無糖
- ノンシュガー
- シュガーレス
- 低糖質
- 糖質オフ
いろんな表示方法がありますが、実は完全なるゼロという意味ではないのです。
この記事を読んだら糖質について結構詳しくなって、どや顔出来るようになります。
そして、表示を見て違いが分かるようになり、ご自身の栄養バランスの計算に非常に役に立つ知識となります。
カロリーゼロ、糖質ゼロ、糖類ゼロ。実はゼロじゃない落とし穴。
糖質と糖類は実は意味が違うんです。
- 「糖質」は様々な種類の糖すべて
- 「糖類」は二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖など)単糖類(ブドウ糖、果糖)
「糖質ゼロ」や「糖類ゼロ」というと、どちらも同じことのように思えますが、厳密にいうと意味が違っていて
「糖質ゼロ」は、「糖を何も含んでいない」という意味
「糖類ゼロ」糖類以外の糖質は含まれていてもいいことになります。
糖類ゼロと聞くと、カロリーがないように思いますが、実はそうではないことも多いのです。
まぎらわしい、「ゼロ」と「オフ」の表示
[無、ゼロ、ノン、レス]
[低、ひかえめ、小、ライト、ダイエット、オフ]
カロリーや糖質が少ないことを製品に表示する言葉は本当にたくさんあって
どれも一緒っぽいし、体に良さそうだから買ってみよう!という気持ちになりますよね。
気になったので、調べてみると、厚生労働省の栄養表示基準に基づく栄養成分表示 にカロリーゼロ、カロリーオフについては、このように明記されていました。
- 「カロリーゼロ」:食品100gあたり5kcal以下(一般に飲用の液体では100mlあたり5kcal以下)
- 「カロリーオフ」:食品100gあたり40kcal以下(一般に飲用の液体では100mlあたり20kcal以下)
それでは、糖質(炭水化物から食物繊維を除いたものの総称)の場合はどのように明記されているのでしょうか?
- 「糖質ゼロ」:食品100gあたり0.5g以下(一般に飲用の液体では100mlあたり0.5g以下)
- 「糖質オフ」:食品100gあたり5g以下(一般に飲用の液体では100mlあたり2.5g以下)
このように定められています。
出典 厚生労働省:栄養表示基準に基づく栄養成分表示
例えば、ペットボトルは1本あたり500mlなので、中身の飲み物100mlのカロリーが5kcalだとすると1本あたりのカロリーは25kcalあるということになります。
糖質に置き換えると、糖質ゼロと書いてある飲み物で100mlに0.5gの糖質が含まれている場合は、
1本飲むと糖質2.5g摂取しているという計算になります。
ケトジェニックダイエットは1食当たりの糖質を20g以下としているので、
糖質ゼロと書いてある飲み物を買うと知らない間に糖質オーバーになってしまう可能性もあるので要注意です。
「カロリーゼロ」「カロリーオフ」「糖質ゼロ」「糖質オフ」と表示してあっても、カロリーや糖質が全く含まれていない、ということではありませんので、
製品の裏面に書いてある栄養成分表示をよく見てきちん理解した上で、上手にカロリーや糖質をコントロールすることが大事ですね。
人工甘味料は合成甘味料と糖アルコール
天然甘味料は、食品が本来持っている甘味を抽出して精製したものを指し、人工甘味料は、その名のとおり人工的に合成して作られた甘味成分の事です。
人工甘味料はさらに2つの種類に分けることができ、それが
「合成甘味料」
「糖アルコール」
と呼ばれるものです。
合成甘味料は甘み成分が強いのにもかかわらず低カロリーという特徴を持ち、糖アルコールは虫歯予防効果があり、食品の日持ち成分などとしても活躍する万能な甘味料です。
合成甘味料
合成甘味料とは、食品に存在しない甘み成分を人工的に合成したもの。
アスパルテーム
ネオテーム
サッカリン
アセスルファムカリウム
スクラロース
などがあります。
糖アルコール
糖アルコールは、血液中には完全に吸収されにくいので、血糖値が上がりにくいのですが、アルコールの性質上多く摂取すると、お腹が緩くなる場合があります。
エリスリトール
マルチトール
キシリトール
ソルビトール(ソルビット)
マンニトール
まとめ
いかがでしたでしょうか。
知ってるようで知らなかった食品表示方法のからくり。
それでは、ポイントのおさらいです。
[無、ゼロ、ノン、レス]
食品100gあたり0.5g以下(一般に飲用の液体では100mlあたり0.5g以下)
[低、ひかえめ、小、ライト、ダイエット、オフ]
食品100gあたり5g以下(一般に飲用の液体では100mlあたり2.5g以下)
ダイエットに限らず、本当の意味を理解し購入することが有益な消費なのかもしれませんね。